RaspberryPi ( Raspberry OS ) の標準インストールをすると swap ファイルが作成されます。
メモリーが厳しくなるような処理を考えていたので、このswapファイルを調整することにしました。
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swapファイルの状態を確認
Raspberry Pi OS の swap ファイルの状態を確認するには、以下のコマンドを実行します。
1 2 3 4 | pi@raspberrypi:~ $ swapon -s Filename Type Size Used Priority /var/swap file 102396 4096 -2 |
標準では、約 100M の swap 領域を持っているようです。
swap 領域の拡張
容量が分かったので swap 領域を拡張していきます。
Raspberry Pi OS は、 dphys-swapfile サービスで 仮想メモリと swap の管理をしています。
swap 領域を変更するには、 dphys-swapfile を停止して設定ファイルで容量を変更します。
swap ファイルの大きさは、 dphys-swapfile 設定ファイルの CONF_SWAPSIZE の値を変更します。
今回は 512MB に変更しました。
1 2 3 4 5 6 | $ sudo service dphys-swapfile stop $ sudo vi /etc/dphys-swapfile CONF_SWAPSIZE=512 $ sudo service dphys-swapfile start |
設定変更後、 dphys-swapfile を起動すると swap 領域が変更されます。
変更後の swap 領域の確認
サービスが起動したら 先ほどと同じコマンドで swap 領域の確認をします。
1 2 3 4 | pi@raspberrypi:~ $ swapon -s Filename Type Size Used Priority /var/swap file 524284 4096 -2 |
その他の swap 変更方法
今回は、 Raspberry Pi OS の dphys-swapfile サービスで swap 領域を拡張しましたが、Linux OSの標準的な以下の方法でも swap 領域を変更することができます。
- dd で swapfile を作成して swapon で追加する方法
- dd で作成した swapfile を /etc/fstab で指定して起動時にマウントする方法
- fdisk でストレージのデザインを変更して swap パーティッションを作成してマウントする方法
設定が簡単なのは、 dphys-swapfile サービスの設定を変更する方法となります。