NanoPi NEO2 最新に再構築 (Armbian 21.04 Buster)

RaspberryPiよりも小型の NanoPi NEO2。
CPUやメモリーが RaspberryPi よりも低性能ですが、NanoPi NEO2 の魅力は小ささです。

秋月電子などで入手がしやすいことも魅力です。

今までは ベンダーが提供するOSを使用していましたが、今回は NanoPi NEO2 を新しいバージョンで再構築しました。

NanoPi には NanoPi NEO (Cortex-A7 @1.2GHz) もあります。
こちらは、Cortex-A7 になりますが、価格が安くなりますので更にコスパヨシです。

NanoPi NEO 2

NanoPi NEO

NanoPi NEO2 のおさらい

NanoPi NEO2は、FriendlyArm が販売している ARM Cortex-A53 を使用した小型のLinuxマシンです。

  • CPU : Allwinner H5 (クアッドコア Cortex-A53 )
  • MEM : DDR3 512MB
  • Ethernet : 10/100/1000
  • USB 2.0 x1
  • microSD
  • GPIO 24ピン
  • シリアル x2
  • HDMI接続は存在しない
  • 基板サイズ:40x40mm
  • 動作電源:5V2A (microUSB)

スペック的には RaspberryPi 3 よりも劣りますが、サイズが非常に小さくネットワークサーバーとして使用するように割り切った仕様のため使いやすい場面も多くあります。
2021年現在 入手が難しくなっている RaspberryPi 3 や 4 の代わりに 小型Linux を試してみたい場合にも重宝します。

HDMI出力がないので、OSのセットアップには USBシリアル のモジュールを使用します。

これも秋月電子で入手できるパーツで簡単に接続できます。

FT234X 超小型USBシリアル変換モジュール

シリアルポートのプロトコルは、次の通り。

  • ボーレート: 115200bps
  • データ: 8bit
  • パリティ: none
  • ストップビット: 1bit
  • フロー制御: none

Buster のインストール

公式のOSもありますが、コミュニティが開発している Armbian が新しいOSに対応していますので、今回は armbian で Buster をセットアップします。
すでに bullseye もリリースされていますが ユーザースペース(ユーザーランド) のステータスが unstable でしたので、今回はユーザースペースが stable な Buster を採用しました。

今後、Bullseye のユーザースペースが stable になった場合でも、同じ方法で再構築ができます。

Armbian Buster OSイメージの書き込み

最初に Armbian 公式サイトの NanoPi NEO2 のページから OSイメージを取得します。

今回は、次のOSイメージを取得しました。

「 Armbian_21.08.1_Nanopineo2_buster_current_5.10.60.img.xz 」

取得したイメージを microSD に書き込みますが、RaspberryPi を使用している方は、 「Raspberry Pi Imager」アプリで読み込んで microSD にイメージを作成するのが簡単です。

Raspberry Pi Imager を使用していない場合には、 rufus などを使用して microSD にイメージを書き込みます。

Armbian 初期の起動

イメージを書き込んだ microSD を NanoPi NEO2 にセットして、USBシリアルを接続したら 電源をつないで起動します。

最初に ファイルシステムのリサイズがあり自動で再起動 します。

NanoPiのメッセージが表示されたら、rootで自動ログインして初期の設定に入ります。

  • root アカウントのパスワード設定
  • 使用する シェルの選択 (bash/zsh)
  • 通常使用するアカウントの追加
  • ロケールの設定

ここまでを初期の起動で設定します。
Armbian のコマンドをラップしているだけですので、後から修正もできます。

Armbian の設定

armbian が起動したら、armbian-config (BusterではBeta版) コマンドを使用してシステムの設定ができます。
Raspberry Pi の raspi-config と同じようなメニューですので迷わないと思います。

  • IPアドレスの固定(必要であれば)
  • sshサーバーの起動設定
  • I2Cの有効化

これくらいを設定しておくと NanoPi をディスプレイ無しで運用するには十分です。

これで最低限の設定が完了しました。後は通常の Debian と同じように操作ができます。

NanoPi NEO 2

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