Fire HD 10 を快適環境にカスタマイズ

増える一方の書籍の保存場所に困り、技術書などはiPadのReaderやKindleで購入することが多くなってきました。
しかし、いま使っている iPad は 第4世代でOSのアップデートも無くなっています。

買い直すにしても、2022年の円安の影響で エントリーモデルでも結構なお値段なので、Amazonのセールを利用して
Amazon の Fire HD 10 を購入しました。

このモデル 2021年版 なので型落ちの感じはありますが、セールの時には価格が安いのが魅力です。

これで 大きな画面で技術書籍を確認できるので、目が疲れないし快適に読書もできそうです。

Fire HD 10 の不満

Android がベースとなっている、コスパのよい Fire HD ですが、実際に使ってみると 不満も出てきます。

  • ロック画面の広告が邪魔
  • ホーム画面にAmazonのいらないアプリが山盛り
  • Google Storeが使えないのでアプリが少ない

これを解消するために Fire Toolbox でカスタマイズしてみます。

ただし、2022年12月現在 Fire HD 8/8+ の2022年モデルは、この方法が使えないようです。

Fire HD 10 のカスタマイズ : Fire Toolbox

Fire HD 10 の不満を解決するのに使うのは 「 Fire Toolbox 」 というアプリケーションです。

Fire Toolbox でカスタマイズするとサポートが受けられないなど不都合がでてきますが、自己責任で実行してください。
最悪の場合には、工場出荷時のリセットしてしまう方法もありますが、アカウントの紐付けがありますので注意が必要です。

Fire HD 10 カスタマイズの準備

Fire Toolbox でカスタマイズするには、Windows PC と Fire HD を開発者モードでUSB接続する必要があります。

Kindle Fire ドライバーをインストール

Fire HD 10 の開発者モードを有効にしたら、Fire HD と Windows PC を接続するためのドライバーをインストールします。

公式のドライバーのインストール方法は、以下のURLを参照。

作業した Windows PC には Android 開発環境がインストール済みだったため、Kindle Fire ドライバーをインストールしなくても Fire HD 10 に接続することが出来ました。

ここまで準備ができたら、Fire HD 10 と Windows PC をUSBケーブルで接続します。

Fire HD 10 で開発者モードを有効化

Fire HD 10 と Windows PCを接続したら、Fire HD 10 の開発者モードを有効にします。

シリアル番号のあたりを何回もタップして開発者モードを有効にする
  • 「設定」から「端末オプション」をタップ
  • 「Fire タブレットのバージョン情報」をタップ
  • 画面の中間付近にある「シリアル番号」を何回もタップする
  • メッセージが表示されて、開発者モードが有効になる

「端末オプション」に戻ると「開発者オプション」というメニューが追加されているので、以下のパラメータを有効にします。

  • 開発者オプション を ON(有効化)
  • デバッグの 「USBデバッグ」を ON(有効化)
開発者オプションをONにしてUSBデバッグもONにする

一度接続を切ると USBデバッグ のオプションは解除されてしまうので、Fire Toolbox でカスタマイズするには、毎回 USBデバッグを ON にする必要があります。

Fire Toolbox ダウンロードと準備

いよいよ Fire HD 10 のカスタマイズをしていきます。
Fire HD 10 をカスタマイズするには、前述した 「Fire Toolbox」を使用します。

公式サイトから パッケージをダウンロードします。

今回使用したバージョンは、 V30.2 です。
インストールするのが嫌だったので、portable 版のパッケージを使用しました。

適当なフォルダーに展開して Fire Toolbox を起動します。

チュートリアルなどが表示されますが、スキップして Main Menu を表示します。

Fire HD 10 のカスタマイズ

Fire Toolboxを起動した後の Main Menu

OTAアップデートを無効にする

最初に OTAアップデートを無効にします。
OTAアップデートが有効なままだと、Kindle Fire のアップデートにより Fire Toolbox のカスタマイズができなくなるなどの問題が発生する可能性があります。

また、アップデートで カスタマイズした内容がクリアされ、元の状態に戻ってしまうこともあります。

Modify System Settings : この画面で自動アップデートとOTAアップデートを無効にする

「Main Menu」画面から、右下の「Modify System Settings」を選択して、以下の設定を無効にします。

  • Automatic Update
  • OTA Update

設定が完了したら Main Menu に戻ります。

Google Store を有効にする

次ぎに Google Store を有効にします。
Main Menuから「Google Service(Manage)」を選択します。

Manage Google Service

Googleアカウントと連携して Google Play を使えるようにするために、以下の操作をします。

  • Google Account を追加
  • Data/Cache for Play Service を Execute
  • install Play Service を Execute
  • Automatic App Update を Execute

この画面ではすでに Execute して、各サービスが有効になっている状態です。
不要なサービスなどは Uninstall で削除もできます。

ロック画面の広告を削除する

ロック画面の Amazon の広告、この辺りも無効にしてしまいます。
Main Menuから「Lockscreen Management」を選択します。

Lockscreen Management

広告を削除するには、以下の項目を実行します。

  • Remove Lockscreen Ads を Run

その他、ロック画面の壁紙を変えたい場合も、この画面から設定できます。

不要なアプリを無効にする

最後に ゴチャゴチャと入っている Amazon のアプリを削除していきます。
Main Menu から「Manage Amazon Apps」を選択します。

Manage Amazon Apps

「Automatic」がありますが、今回は使用せずに 下段の「Manual」を使います。
Manual の Simple(recommended) を選択します。

Select apps to manualy disable

Amazon のアプリが一覧で出てきますので、不要なものにチェックを付けていきます。
無効にするとリスクがあるアプリは、赤文字の説明が表示されます。
黄色い文字は注意が必要なアプリ。
緑色の文字の説明のあるアプリは、無効にしてもほぼ影響がないアプリです。

一度 Disable にしても、同じ画面の Restore からアプリを書き戻すことが出来るので、試しながら不要なアプリを削除するのが良いでしょう。

カスタマイズした Fire HD 10

カスタマイズして、Google Playも使用できるようになったので、普通のAndroidタブレットのように使えるようになりました。

カスタマイズが終わった Fire HD 10のホーム画面。余計なアプリがなくなりGoogle Playからもアプリが追加できるようになりました

Amazon のアカウントもリンクしているので、 Amazon Prime や Amazonのアプリもストレスなく使うことができます。
Kindle アプリも購入済みの書籍をダウンロードできますし、O’Reilly などの技術書も epub形式 PDF形式ともに表示できるので、快適な電子書籍リーダー環境になりました。

他にも 仕事で使う(可能性のある?) Turmux や Zabbix のアプリなどをインストールしていますが、こっちは ASTRO SLIDE 5Gがあるので、余り出番はないかもしれません。

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