ふと部屋の掃除をしていたらスーパーファミコンのカセットやPlayStation(プレステ)のゲームCDがザクザクと発掘されました。
すでにゲーム機本体はなくなっているのですが、RaspberryPiならエミュレータで遊べる。
多くのエミュレータを集めた「RetroPie」をRaspberryPi 3 B+ にインストールしてゲーム環境を構築しました。
Table of Contents
多彩なエミュレータの RetroPie
RetroPieは、色々なエミュレータを手軽に使えるディストリビューションです。
実行できるエミュレータで、日本国内でなじみのあるゲーム機やコンピュータは次のようなモノがあります。
- ファミコン (NES)
- スーパーファミコン (SNES)
- PCエンジン
- セガサターン
- ゲームボーイ/ゲームボーイカラーなど
- PlayStation
- PlayStation2
- X68000
- PC-8800
- PC9800
その他にも AMIGA やAppleなど、様々なエミュレータをRaspberryPi(RetroPie)で実行できます。
詳しくはRetroPieのサイトで確認してください。
今回は手元にあったスーパーファミコンとPlayStationのゲームをRetroPieで動かしてみました。
RetroPie を使うために必要なもの
RetroPieでエミュレータ環境を構築するには次のものを用意します。
- RaspberryPi 3 B+ もしくは RaspberryPi 4 B
- USBゲームパッド
- microSD
- インターネット接続
- WindowsやmacOSなどRetroPieイメージを作成するコンピュータ
- 自分で所有している遊びたいゲーム
RetroPieのイメージとしては、RaspberryPi 1/2のイメージも用意されていますが、PlayStationなどの最近のゲームを楽しむ場合には、RaspberryPi3 もしくは RaspberryPi4 などパワーのあるハードウェアを使った方が良いです。
RetroPie インストール
※) 2021年6月:「RaspberryPi OS Imager」で、もっと簡単にRetroPieのインストールができるようになりました。
RetroPieをインストールするには、RetroPieのサイトから使用するRaspberryPiのイメージをダウンロードします。
RaspberryPi 0/1, 2/3, 4用のそれぞれのイメージがありますので、使用するRaspberryPiのイメージをダウンロードします。
ダウンロードしたファイルは、「.gz」ファイルになっていますので解凍します。
解凍ができたら Win32 Disk Imager や Rufus などのツールを使って、microSDにイメージを書き込みます。
ここまでできたら前準備は完了です。
スーパーファミコンやPlayStationのゲームデータの取り出しは、ここでは割愛します。
決して自分が所有していないゲームのイメージを、ダークウェブなどで入手したりしないようにしてください。
RetroPie にゲームを保存
RetroPieにゲームデータを保存するには、RetroPieの設定画面でSAMBAを有効にします。
SAMBAを有効にすると、RetroPieにファイルサーバーのように接続して直接イメージファイルを保存することができます。
コピーした直後は、RetroPieが認識しませんので、RetroPieを再起動します。
再起動すると、保存したゲームが一覧に出てきて遊ぶことができます。
今回は、スーパーファミコン(SNES)の「ドラクエ1,2」「ドラクエ3」「ドラクエ5」「ドラクエ6」の他にPlayStationのリッジレーサー 「R4」などをRetroPieにインストールしてみました。
PlayStationのゲームは、RaspberryPiで快適にエミュレーションできるか心配でしたが、R4やTOBALなど動きの速いゲームでも遊ぶことができました。
動作速度とパフォーマンス
スーパーファミコン(SNES)は、非力なコンピュータでも実行できるのですが、PlayStationのエミュレーションがRaspberryPiで快適に動くのが心配でした。
実際にPlayStationのCDイメージを動かしてみると、なかなか快適に動作しています。
RasbianなどLinuxマシンとしての利用がメインのRaspberryPiですが、RetroPieはRaspberryPiの可能性を広げてくれました。
ちょっと時間のあるときに、ドラクエなどを楽しみたいと思います。
RaspberryPiのX68000ケースは、プラモデルですが購入できます。ただし、ケースはRaspberryPi 2/3用なので、X68000ケースの場合には、RaspberryPi3B+を使う必要があります。
X68000のケースでスーパーファミコンやPlayStationというのも楽しいです。