デスクトップやノートPCなど複数のWindowsを使っていると面倒になってくるのがアプリの環境や設定の同期。
こっちのWindowsではSSHの鍵が無いとか接続設定していない。
あっちのWindowsには、必要なアプリが入っていなかったのでインストールが必要。
せっかく設定した項目を、別の環境に作り直すのが面倒くさい。
そもそもレジストリに設定が入っているので、設定画面でポチポチと設定しなくてはいけない。
こんな悩みを解決するために、最低限の作業ができるアプリをUSBメモリーにインストールして使っています。
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いつもの環境を持ち歩ける PortableApps
PortableAppsは、インストーラ形式で提供されているアプリをUSBメモリーに配置して、設定などもレジストリを使用しないようにしたアプリを提供しています。
多くのアプリが提供されていますが、Google ChromeやFirefox、GIMP、PuTTY,WinSCP,Filezillaなど有名なアプリなどもインストーラを使用しないでUSBメモリーから起動することができます。
登録アプリは400を越えています。
今回は、32GBのUSBメモリーにPortableAppsの環境を作って、いつも使う環境を持ち運べるようにします。
PortableAppsのインストール
PortableAppsをUSBメモリーにインストールするのは非常に簡単です。
PortableAppsのサイトの「DOWNLOAD NOW – Free」でインストーラーをダウンロードして実行します。
最初に言語の選択がありますので、日本語を選択します。
「インストールの種類」で新規インストールを選択します。
USBメモリーやSDカードに環境を作る場合には、「インストール場所」で「ポータブル」を選択します。
この時、DropboxやGoogleドライブにPortableAppsの環境を作ることもできます。
容量に余裕があって、USBメモリーの持ち運びはしたくないという場合には、クラウドを選択するのも良い方法です。
「インストールポータブル」で、使用するUSBメモリーを選択します。
確認画面で<インストール>をクリックすると 指定した場所に PortableAppsの環境ができあがります。
アプリの追加
アプリを追加するには、PortableAppsのメニュー画面から「アプリの管理」を選択します。
最初の起動の時にも、インストールするアプリ一覧が表示されます。
私がインストールしているアプリは次のようなモノです。
インストールしているのは、外出先やちょっとしたサポートをするときに必要になるツールがほとんどです。
VeraCryptは、大切な情報を暗号化して持ち運ぶために使っています。
- Mozilla Firefox
- 定番のWebブラウザ
- PuTTY
- SSHクライアント
- WinSCP
- SFTP/SCPクライアント
- Rufs
- USBイメージ作成ツール
- VeraCrypt
- 暗号ディスク管理ツール
- CrystalDiskInfo/CrystalDiskMark
- ストレージ情報/ベンチ ツール
- CPU-Z
- CPU情報確認ツール
アプリを使いたいときには、メニューからクリックするだけで起動します。
使わなくなったアプリは、右クリックでアンインストールもできます。
PortableApps メリットとデメリット
いつでも環境を持ち運べる PortableApps。便利な部分と注意する部分があります。
デメリット: セキュリティ対策を忘れずに
USBメモリーに多くの情報を保存しますので、USBメモリーの管理には注意が必要です。
特に個人情報やシステムの接続情報、大切なファイルなどを無くしてしまうと情報漏えいの危険もあります。
本格的に使う場合には、ハードウェアで指紋やパスコードロックなどの認証機能をもったUSBメモリーを使うことを考えた方が良さそうです。
メリット: システムドライブを圧迫しない
PortableAppsは、USBメモリーやSDカードにアプリをインストールできます。
システムドライブ(C:)の容量が少ない環境の場合には、外付けのUSBメモリーやSDカードにPortableAppsを準備することで、システムドライブを圧迫せずにすみます。
メリット:クラウドの活用
PortableAppsは、DropboxやGoogleドライブ、OneDriveに環境を作ることもできます。
USBメモリーを持ち運ぶのがセキュリティリスクがあると感じる場合には、クラウドのネットワークドライブにPortableAppsをインストールして使うことも良い方法です。