今年も暑い季節がやってきました(現在2020年7月)。
省電力で使いやすい RaspberryPiですが、連続運用していたり高負荷な処理をすると、かなり熱くなります。
特にcpufreqなどで動作速度を上げている場合には、冷却フィンなどをつけていてもかなり熱くなります。
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RaspberryPi CPU状態の確認方法
RaspberryPi 3B/3B+/4 などでは、RaspberryPiのCPU状態を確認するためのコマンドが用意されています。
vcgencmd measure_clock arm | 現在のCPUクロックを表示 |
vcgencmd measure_temp | 現在の温度を表示 |
vcgencmd get_config int | 各種設定確認 |
vcgencmd get_throttled | CPUのスロットル状態を確認 |
RaspberryPiのCPU温度を取得する
RaspberryPi のCPU温度を取得するには、次のコマンドを実行します。
このコマンドは pi ユーザーでも実行できます。
1 2 | pi@raspberrypi:~ $ vcgencmd measure_temp temp=53.8'C |
SensHATを取り付けているRaspberryPi 3Bですが、通常状態で53.8度程度で動作していました。
CPUの動作クロックを取得
RaspberryPiの現在の動作クロックを取得するには、次のコマンドを実行します。
1 2 | pi@raspberrypi:~ $ vcgencmd measure_clock arm frequency(45)=700000000 |
700GHzで動作していることが確認できました。
cpufreqパッケージなどを使用すれば、CPUの動作クロックを変更してパフォーマンスの改善ができますが、発熱も多くなりますので今はこの設定のまま利用しています。
本体全体をおおうヒートシンクと冷却ファンを注文しているので、届いたらCPU速度限界まで上げて温度の変化を確認してみようと思います。
アルミケース+冷却ファンの効果 : 追記
今までは RaspberryPi3B+を、CPU放熱フィンだけで運用していました。
ただ、この構成では通常状態で50度前後。ケースの蓋を閉めて高負荷な演算をすると60度近くまでCPUの温度が高くなるようです。
高温状態で運用するとCPUの負担も大きくなりますし、演算の処理速度低下(ストットリング)の発生の可能性も高くなりますので、アルミ素材のボディと冷却ファンのケースに交換しました。
このケースに変えて同じ処理をしてみたところ、CPU温度は 40.5度程度まで低下しました。
外観だけみると同じモノと思えないくらいゴツくなりましたけどね…
このケースを使用するとGPIO周りのアクセスが悪くなりますが、冷却効率が非常によいので Movidius など高負荷な演算をする用途には良いケースだと思います。