Windows10,11 隠れている不要ファイルを削除して容量確保(PORTABOOK)

最終更新: 2024年 10月

Windows10の頃に書いた記事ですが、 Windows11でも同じ操作で不要ファイルを削除できる ことが確認できました。

最終更新: 2021年 6月

2016年末に KINGJIM PORTABOOKをお得価格で購入して使っていましたが、使用しているとドンドンeMMCの空き容量がなくなってきました。
無駄なアプリケーションをインストールしたりしてませんし、Windowsのごみ箱やシステム関係のファイルは消していましたが、最終的には、残り500MBという状態。

今回Windowsの隠れた無駄ファイルを一掃して空き500MBから約8GBまで確保できました。
無駄なファイルを削除した後のPORTABOOKの状態がこちら…(KINGJIM PORTABOOKとディスクの空き容量が確認できると思います)。

通常の方法では、次のような不要なファイルを削除できます。

  • ごみ箱のクリーニング
  • ディスクのサムネイルなどのキャッシュファイル
  • Windowsの不要なオプションサービスの削除
  • ディスクのクリーンアップでダウンロードファイルや一時ファイルの削除
  • ディスククリーンアップでシステムファイルのクリーンアップ

ただ、これでもWindowsには無駄なファイルが残っています。

通常の Windowsの管理ツールで削除できない無駄ファイルたちには、次のようなものがあります。

  • Windows Updateのキャッシュファイル
  • WinSxS以下で使わなくなったコンポーネントファイル
  • DNSレゾルバのキャッシュファイル
  • Windowsストアのキャッシュファイル

これらの項目は管理ツールでは削除できません。

今回は、この管理ツールを使っても削除できない無駄ファイルを削除してみたいと思います。

※)PORTABOOKはすでにクリーニング済みなので、この検証記事はSSD 500GB搭載のノートPCで実施しました。

削除困難!! Windowsに溜まったシステムのゴミを大掃除

実際にPORTABOOKで、システムのゴミデータを削除したときの様子を動画にしてみました。

Windows Updateのキャッシュファイルの削除

Windows Updateを実行すると、そのキャッシュファイルがディスク上に残ります。アップデートのたびにキャッシュが作られます。
大容量のHDDやSSDを使っているならまだしも、PORTABOOKのメインのストレージは32GBしかありません。無駄な場所はありませんので、このWindows Updateのキャッシュファイルを削除してしまいます。

Windows update サービスの停止

Windows Updateのキャッシュファイルを削除ずるには、最初にWindows Updateサービスを停止しておきます。
コマンドプロンプトを管理者権限で実行して、以下のコマンドを実行します。

Software Distribution Downloadファイルの削除

サービスが停止したら、エクスプローラーなどから、以下のフォルダー内にあるファイルとフォルダーをすべて削除します。

このDownloadフォルダーが Windows Updateのキャッシュファイルを保存する場所です。プロパティで確認すると数GB以上のファイルがあることがわかります。

Windows update サービスの起動

ファイルがうまく削除できたら Windows Updateサービスを再起動しておきます。

これで Windows Updateの無駄なキャッシュファイルの削除が完了しました。

WinSxSの不要なコンポーネントファイルを削除

次は、Windowsアプリなどでしようするコンポーネントファイルで、古くなって使わなくなったファイルを削除していきます。
WinSxSフォルダーのプロパティで確認するとわかりますが、このフォルダーも数GBの容量をしめています。
ただ、このWinSxSフォルダーはWindowsOSが管理しているフォルダーで、エクスプローラーなどから削除するとWindowsが動かなくなってしまいますので注意が必要です。WinSxSフォルダーを操作するには、管理者権限で実行したコマンドプロンプトでDism.exeを使用します。

不要なコンポーネントの確認

まずは、どれくらいのサイズが縮小できるかを調べます。実行には時間がかかりますので、途中でPCをシャットダウンしないようにご注意ください。

実行結果の中で、「バックアップおよび無効な機能」で表示されている値が削除できる容量です。

WinSxSフォルダーのクリーンアップ

この値が大きかったり、「コンポーネント ストアのクリーンアップを推奨」が「はい」になっている場合には、次のコマンドで不要なコンポーネントを削除します。

これでWinSxSの不要なコンポーネントファイルが削除されます。

全ての古いコンポーネントの削除方法(要注意)

前述の削除コマンドでは、古いコンポーネントも残した状態で安全に不要なコンポーネントを削除しています。さらに容量を開けたい場合には、古くなったコンポーネントを削除することができます。
ただし、この「全ての古いコンポーネントの削除」を実行すると、インストールしたサービスパックや更新プログラムを削除することができなくなります。
なんらかの理由で更新プログラムの一部を削除する可能性がある場合には、このコマンドを実行しないように注意が必要です。

全ての古いコンポーネントを削除するには、管理者権限のコマンド プロンプトで以下のコマンドを実行します。

サービスパック領域のコンポーネントも削除する(要注意)

さらにサービスパックで使用している領域を、次のコマンドで削除しストレージの空き領域を増やすことができます。

このコマンドを実行すると、サービスパックのアンインストールができなくなりますので、注意が必要です。

DNSレゾルバのキャッシュを削除

最後に Windowsが、ネットワーク上のサーバーやWebを開くときに使用したDNSのキャッシュファイルを削除します。
DNSレゾルバのキャッシュ削除は簡単です。

これでDNSレゾルバのキャッシュファイルも削除できます。

Windows10ストアアプリのキャッシュ削除

最後に Windows10 ストアアプリのキャッシュも削除します。

少し時間がかかりますが、ストアアプリのキャッシュファイルが削除されてストアアプリが立ち上がってきます。
これでWindows10 ストアアプリのキャッシュも削除できました。

Windows10の無駄ファイルを削除した結果…

使用している環境により、どれくらいのストレージが空くかは差がありますが、私の環境ではこれだけで約8GBの空き容量ができました。
ディスクの空き容量が確保できたので Windows10 Anniversary Update Fall Creators Updateのアップデート用USBメモリーを作成して、アップデートした結果 トータルで11GBの空き容量が確保できました。

PORTABOOKのeMMCの空き容量も確保できましたし、Windows10 Anniversary Update バージョン1709 Fall Creators Update もできましたので、また快適に使えそうです。
容量の少ないタブレットなどをご利用の方は、この隠れ脂肪のような不要ファイルを削除すると快適に使えるストレージの空き容量が確保できるかもしれません。
ストレージの空き容量が少ないと思ったときには、一度お試しください。

さらに空き容量を増やすために… : 2020年6月追記

Windows10アップデートをインストールするために、約11GBの空き容量が必要になりました。
32GBのPORTABOOKからすると、約1/3の空きスペース。

この空きスペースを確保するために、アップデート時のみといいうことで、さらに空き容量を確保してみました。

システム以外の巨大ファイルを見つける : 2021年6月追記

上記以外にディスク(ストレージ)の容量を占めているファイルなどを見つけるには、WinDirStat などを利用するのが視覚的に確認できて見つけやすいです。

APPENDIX.A dism.exe とは

展開イメージのサービスと管理 (DISM.exe) は、Windows イメージのサービスや Windows PE イメージの準備のために使用できる新しいコマンド ライン ツールです。
システムの設定を直接変更するコマンドのため、使用には注意が必要です。
参考URL: https://technet.microsoft.com/ja-jp/windows/ee183884.aspx

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